舌小帯短縮症は病気では無く、進化or退化?

・もう日本人の人口の60%以上は舌小帯短縮症!

舌小帯短縮症の哺乳障害(ほにゅうしょうがい)と構音障害(こうおんしょうがい)は本当に病気なのか?

哺乳障害(ほにゅうしょうがい)

 

もし、助産師(元:産婆)が哺乳障害の赤ちゃんの原因は舌小帯短縮症とお母さんに告げなければ、もっと早く舌小帯短縮症型新人類が増加した可能性があり、それが当たり前になるはずだった。

しかし、哺乳障害で助産師に相談すると「舌小帯短縮症かもしれない。」と言われ、舌小帯短縮症の手術では無い「舌癒着症」に紹介されたり、歯科医がレーザー切開したり、最近は35年間舌小帯をチョンと切る方法を禁止されていた定年退職した小児科医が産婆がやっていたのと同じ無麻酔でハサミでチョン切りをやって全て傷口が化膿したり、癒着したり、瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)して後遺症に悩まされる。

舌小帯短縮症は手術方法や術前術後トレーニングが必ず必要になります。

構音障害(こうおんしょうがい:か・さ・た・らが言えない。)

 

小児科では50年前に産婆さんが生まれたばかりの赤ちゃんの短い舌小帯を無麻酔でチョンと切っていたのを迷信と思っていたので、舌小帯短縮症が保険診療に加えられても口腔外科の手術なのでやらなかった。

それでも35年前に一部の小児科医が産婆さんのチョン切りを継承したが、小児科学会は禁止した。

そのため、この図のように舌小帯短縮症の疑いの赤ちゃんが小児科にかかると「哺乳障害は様々な原因で起こる。舌小帯短縮症だけが原因では無い。3歳までに『さ・ら』が言えなかったらその時専門家に切って貰えばいい。それまで様子を見ましょう。」と断られる。

それで、困ったお母さんは助産師(元:産婆)に舌小帯を切る舌癒着症の病院を紹介され、舌小帯でなく舌の筋肉まで切られて傷口が癒着(ゆちゃく)と瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)で余計に舌が動かなくなり、後遺症で苦しむ。

つまり、助産師が哺乳障害の原因が舌小帯短縮症と言わなければこういう被害者はでなかったのです。

喉頭蓋

喉頭蓋は喉の奥にある呼吸と食道の切り替えポイントです。

生後6か月まで喉頭蓋は直立したまま動きません。

これは母乳やミルクを飲む際に息継ぎをせずに鼻呼吸だけで呼吸し、食道に流れ込む仕組みになっています。

気道は喉頭蓋が傘のように被さっているため母乳やミルクが入り難くなっています。

哺乳障害は生後直ぐにおしゃぶりで鼻呼吸の訓練をしていなければ口呼吸になり、息継ぎの必要があります。

舌小帯が短くても歯の生える土手で母乳やミルクは飲めます。

または、お母さんの母乳の出が良ければ舌小帯短縮症でも飲めます。

赤ちゃんは空気も一緒に飲んでしまうのでゲップを上手くやらないとお腹にガスが溜まり、苦しくなりますし、眠りも浅いです。

つまり、舌小帯短縮症と哺乳障害は殆ど関連性はありません。

最近、35年間小児科学会が禁止していた舌小帯をハサミでチョンと切る方法を復活させようと定年退職された小児科医が総合病院やこども病院や東京G医科大学舌小帯外来で「哺乳障害と舌小帯切開の有用性」という自分の論文の検証実験しています。

この小児科医が35年前に禁止された理由は、産婆と一緒で無麻酔でハサミでチョンと切れば、生まれたばかりの赤ちゃんなら薄い膜状なのですぐに治りますが、舌小帯は月齢と共に角化して固くなるので傷口は炎症を起こし、癒着と瘢痕拘縮します。

 

 

今から10年前まで、年に一度1才半検診、3才児検診、小学校の就学前検診、歯科検診を私が担当していましたが、検診項目に“舌小帯短縮症”が無く、個人的に舌小帯短縮症をチェックしていました。(60%以上のお子さんが舌小帯短縮症でした。)

他の歯科医はチェックしていないので、そのまま舌小帯短縮症のお子さんたちはスルーされて皆さん大人になっていたわけです。

 

でも誰も舌小帯短縮症の症状の構音障害(こうおんしょうがい)は話題にもなりませんでした。

但し、2017年頃に“滑舌(かつぜつ)が悪い”でアナウンサーや俳優や芸人さんが話題になりました。

女優さんも高校時代に舌小帯短縮症の手術をしたとテレビ番組で告白されていました。

芸人さんも手術したのですが、余計に話せなくなったようでした。

それからは滑舌が悪い話題も無く、世の中から忘れ去られました。

それでもテレビを観ていると、滑舌が悪い元総理大臣や俳優さんやタレントはいましたが、何の話題にもなりませんでした。

世の中、始めの話に戻りますが、日本人の60%以上が舌小帯短縮症に入れ替わってしまった。

つまり舌小帯短縮症が正常になったのです。

1才半や3才児の舌小帯短縮症が重度のお母さんには、簡単に舌小帯短縮症の説明をしました。

小学校はやはり舌小帯短縮症が重度のお子さんには、治療勧告書にチェックさせてもらい、保健の先生が“保健室たより”に舌小帯短縮症を解説してくれていました。

しかし、当時は指摘されたお子さんは、舌小帯短縮症でかかりつけの歯医者にかかったようですが、「様子を見ましょう。」で終わっていました。

つまり、産婆さんが生まれたばかりの赤ちゃんの短い舌小帯を見て、おっぱいの吸い付きが悪そうだった場合に無麻酔でハサミでチョンと切っていました。

これが医療行為と言うことで当時の厚生省(現:厚生労働省)は口腔外科に舌小帯形成術(舌小帯切離移動術)を保険導入しました。

その結果、それでも助産師(前:産婆)が切る人もいましたが、一部の小児科医や耳鼻咽喉科医が切るだけになりました。

それで舌小帯短縮症は放置されて、歯科検診で60%を超えるお子さんが増えました。

だんだん舌小帯短縮症型新人類に入れ替わり始めました。

それは、2017年頃のテレビ番組で“滑舌悪い芸人”や“滑舌悪い芸能人”が面白おかしく取り上げられていました。

中には、舌小帯短縮症の手術をされた芸人さんやタレントさんもいました。

しかし、痛い思いをして手術しても滑舌が悪いのは治りませんでした。

女優さんでも高校の時に手術してリハビリされたことを告白されていました。

ここでの“滑舌が悪い”=“噛む”と言うことですが、元はアナウンサースラングでニュースの原稿を読む際につっかかって読むことを「舌を噛んだ。」と言うことだった。

最初はバラエティ番組で“滑舌悪い芸人”を特集しましたが、次第に忘れ去られましたが、1人のリアクション芸人だけ成功しました。

その後、生放送のニュース番組や情報番組でもアナウンサーやゲスト解説者が滑舌が悪かったりしましたが、もう最近ではあまり気にする人はいなくなりました。

一方、滑舌が悪いの原因は“低位舌(ていいぜつ)”で、舌がいつも下顎の前歯の裏側にくっついて話すために起こりました。

これは舌小帯短縮症が原因の場合もあり、それと舌の位置の問題でした。

口を開けるとか・さ・た・らは舌が上顎に付かないので、舌小帯短縮症の方は口を閉じて発音することになり、舌足らずはバレませんでした。

でも最近、テレビでインタビューを受けている歌うまの女子高生が口をあまり開けずに話しているのを観ました。

滑舌が悪く、話の内容がよく分かりません。

でも歌を歌う時は、口を大きく開け、舌が下顎の前歯の裏側にいる低位舌(ていいぜつ)です。

これはボイストレーニングで舌を下顎の前歯の裏側を強く押すと声帯が開いて声がいい声になるそうです。

更に、低位舌は口呼吸で上顎の口蓋が深くなり、口腔が一種の木管楽器のようになり、“ハイトーンボイス”になるようです。

“ハイトーン・ボイスの顔の特徴は、いつも下顎の前歯の裏側を押していて、上顎の前歯がそれをいつも押さえているために下顎の前歯は全体的に舌側に倒れこんでいます。

同時に舌で下顎を裏側から押しているので“しゃくれ顎”になり易いです。

これに手術に失敗した人が加わりますので、後半世紀もすれば全員舌小帯短縮症新人類になります。

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