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舌小帯短縮症
舌小帯とは
小帯(しょうたい)は、口の中や周りに“上唇小帯(じょうしんしょうたい)”、“下唇小帯(かしんしょうたい)”、“舌小帯(ぜつしょうたい)”、“上下左右の頬小帯(きょうしょうたい)”の“7つの小帯”があります。“舌小帯”はオトガイ舌筋を動かして嚥下や発音や呼吸を行います。イヌやネコと違いヒトは舌小帯が短いです。それは他の動物と異なり、舌の位置や口蓋(こうがい)の共鳴で様々な「発声」しているからです。
小帯は筋肉を動かすので“腱(けん)”や“靭帯(じんたい)”みたいに伸縮性の無い全部結合組織では無く、赤ちゃんの時は薄い膜状の粘膜だけですが、成長と共に筋肉が強靭になると小帯もだんだん粘膜から結合組織に代わっていきます。
だから舌小帯が短いと言って切ると舌が動かなくなります!
舌小帯短縮症とは
舌小帯短縮症は舌小帯が短い病気です。ハート舌やスプリット・タンの様に舌先が割れている場合がありますが、大体は舌が上顎に付きません。
舌小帯短縮症の症状
1.舌先が割れている。(ハート舌、スプリット・タン)
2.舌が唇より前に出なったり、舌が上に挙がらない。
3.哺乳障害(ほにゅうしょうがい)があり、上手く哺乳できないとお母さんは乳腺炎になる。(お母さんの母乳の出が良ければ舌小帯短縮症でも哺乳障害は無い。)
4.生後6か月で下顎の乳前歯が生えてきて、舌小帯が短いといつも舌で乳前歯の裏側を押し続け、生後7か月で上顎乳前歯が生えてくるとそのタイムラグで下顎が前に出る“反対咬合(はんたいこうごう:受け口)”になる。この場合、おしゃぶりをしていれば反対咬合になることは無い。
5.構音障害(こうおんしょうがい)、滑舌(かつぜつ)が悪いのは舌小帯短縮も関係している場合もありますが、この原因は舌が上に挙がらない“低位舌(ていいぜつ)”が原因です。
6.以前に歯科医や耳鼻咽喉科医や小児科医による舌小帯のレーザー切開の癒着による失敗や総合病院の舌小帯外来でハサミでチョンと切りっぱなしによる癒着と瘢痕の失敗で、舌が余計に動かなくなる舌小帯短縮症の悪化です。
舌小帯短縮症の現状
・舌小帯短縮症が普及しなかったのは、小児科学会が関係していたからです。
・1980年代前には産婆さんが生まれたばかりの短い舌小帯を見て、おっぱの吸い付きが悪いとハサミでチョンと切っていました。(親への説明は後から)医療行為と言うことで当時の厚生省(現:厚生労働省)が口腔外科の舌小帯形成術を保険導入しました。
・一部の小児科医(I小児科医)は産婆さんがやっていた無麻酔でチョンと切る方法を続けましたが、切りっぱなしのため化膿したり、傷口が癒着や瘢痕化して余計舌小帯短縮症は悪化して舌が動かなくなりました。その結果1985年に禁止になりました。大多数の小児科医は“悪習慣”として取り合わなかったのです。
・その後、産婆さんと関係のあった耳鼻咽喉科医が舌小帯切開を行ってきましたが、小児科学会と論争になり、“舌癒着症”という学会を作りました。舌癒着症は舌小帯短縮症とは関係なく、舌と喉頭蓋と喉頭が上前方に偏位した病気で呼吸の問題と唱えました。
・1994年にノルウェーで乳幼児突然死症候群の国際学会で、舌癒着症の医師が「日本で乳幼児突然死症候群の発生頻度が少ないのは、舌癒着症の手術のおかげ。」と発表して、小児科学会は調査して「舌小帯短縮症に対する手術的治療に関する現状調査とその結果」を発表したが、会員のアンケートのみだった。
・これによって小児科学会は舌小帯短縮症手術を完全に禁止した。
・これを喜んだのが舌癒着症である。
・哺乳障害やハート舌で小児科に受診しても、「哺乳障害は舌小帯短縮症では無い。様々な原因がある。3歳になって『さ』が言えなかったらその時に専門医に切って貰えばいい。自然に伸びることもあるのでそれまで様子を見ましょう。」と断ったためにお母さん方は、助産師に相談すると『舌癒着症』の耳鼻咽喉科医を紹介したのである。これによって被害者が増えた。
お母さん方にしてみればおっぱいはちょっと飲んでは疲れて寝て、すぐ起きて体を仰け反って大泣きするし、当時は誰も手助けしてくれないので疲弊しきっていました。
そこへ舌癒着症で手術してもらえばこの地獄のような日々から解放されると思い、皆さん手術を受けるのです。例え治らなくても十分マインドコントロールされていて、誰もクレームをつけません。それどころか他の困っているお母さん方に舌癒着症を紹介するようになりました。
・これが舌癒着症が宗教と思われている所以です。
その後は、歯科医がレーザー切開することが増えた。
そして、2018年に突然総合病院とこども病院に舌小帯外来のホームページが立ち上がり、ローリングストーンズのイラストをパクったKindle本もI小児科医が出版し、YouTubeにも投稿された。どうやら35年間小児科学会で舌小帯切開が干されていたが、
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