舌小帯短縮症の最新ガイドライン2021

舌小帯短縮症

舌小帯短縮症の最新ガイドライン2021

総論

はじめに

現在、Google検索やYahoo検索やInstagram検索は舌小帯短縮症に関しての情報はフェイクばかり氾濫しています。

本来、舌小帯短縮症の手術は、1980年代に厚生省(現:厚生労働省)が口腔外科の術式の「舌小帯形成術(伸展術)」を医科と歯科両方に保険導入しました。ところが小児科医や耳鼻咽喉科医や一般の歯科医には舌小帯形成術は難しい手術で普及しませんでした。

その後、小児科学会が舌小帯短縮症の手術の必要性が無いとして舌小帯短縮症の治療は一向に進まず、哺乳障害や嚥下障害や発音障害が増加の一途を取った。

それで2018年に厚生労働省は、小児科がダメなので歯科だけに「口腔機能発達不全症」という病名を新設した。

赤ちゃんからの口呼吸や舌小帯短縮症を放置していたために、小児に噛めない、飲み込めない(嚥下障害)、構音障害、いびき、睡眠時無呼吸症、アレルギーなどの口の機能に障害を持っています。

それで厚生労働省は、赤ちゃんから小児までの間に治療をお子いなうように保険導入したわけです。

差し当たっては、舌小帯短縮症治療を推進したのですが、残念ながら「舌小帯形成術(伸展術)」が歯科医師の間で浸透していません。

舌小帯短縮症手術を30年施術してきた医療法人社団井出歯科医院がガイドラインを作成することとします。

最初の舌小帯短縮症手術は産婆さん(助産婦:現助産師)だった

昔は、産婆さんが生まれたばかりの赤ちゃんの舌小帯が短いとおっぱいの吸い付きが悪いのを知っていたのでハサミでチョンと切っていました。しかし、医療行為とみなされて当時の厚生省(現:厚生労働省)は舌小帯異常と言う病名で、口腔外科の手術の舌小帯形成術(伸展術)と言う手術名で医科と歯科の保険診療に導入しました。

舌小帯形成術(伸展術)は普及しなかった

舌小帯形成術(伸展術)は、名前の通り舌小帯を伸ばす手術です。舌に局所麻酔して、舌先に糸を通して上に引っ張り挙げて舌小帯の真ん中を切ります。すると傷口がダイヤモンド型に広がって更に舌が伸びます。後は傷口を縫合すれば、舌が伸びた状態で治る伸展術なのです。ところが、この舌小帯形成術は一般の歯科医や医師にはできなかったし、知らなかったのです。

小児科はハサミでチョンと切る方法しか知らなかった

本来、赤ちゃんの舌の異常なので小児科医が治療しなければならなかったのですが、元々産婆さんがやっていたものなので今更できないため悪習や迷信と捉えていました。それと舌小帯短縮症はハサミでチョンと切れば治る簡単な手術しか無いと思っていました。

1980年代以降に一部の小児科医が海外での母乳育児を推奨するようになり、赤ちゃんの舌小帯をハサミでチョンと切ったが、瘢痕化と癒着して失敗したために1985年に禁止されました。

舌小帯短縮症を否定する学会の認知バイアス

実際に舌小帯短縮症の手術をしたことのない医師が話し合ってありもしないことが生まれる虚偽記憶バイアス

舌小帯短縮症とは

舌小帯は、ことばを話すや歌を歌うために短くなっています。最初から丁度いい長さはありません。

英語の発音には舌の位置不可欠で、スペイン語イタリア語は巻き舌が必須になります。日本語は舌が上顎に付かなければ上手く発音できません。しかし、日本語は口をあまり開けなければ舌が上顎に付くため発音は誤魔化せます。逆に舌足らずは可愛いと言われます。

1980年代に舌小帯短縮症は、当時の厚生省(現:厚生労働省)によって、舌小帯異常と言う病名、舌小帯形成術(伸展術)という手術名で医科と歯科両方保険診療に導入された舌小帯短縮症手術のガイドラインが作成されていれば普通の治療だったはずです。

しかし、残念ながら舌小帯短縮症にはフェイク(ニセ情報)が多く、認知バイアスが働いて誰一人正確な治療方法を知らない未知の病気になっています。

フェイクの多い理由は、医療関係者全体が単に舌小帯をチョンと切れば治るという思い込みや先入観によって、誤った判断をしているからです。だから40年以上前から行われている手術ですが、医学雑誌や育児書や健康雑誌にも載らないし、マスコミも興味を持ちません。

舌小帯短縮症は、日本では昔産婆さんが生まれたばかりの赤ちゃんの舌小帯が短くて、おっぱいの吸い付きが悪いと判断した場合にハサミでチョンと切っていました。しかし、舌小帯を切った後で親御さんには説明していましたが、舌小帯短縮症のことを産婦人科医と産婆さん(助産婦:現助産師)と親御さんしか知りませんでした。これが医療行為と言うことで1980年代に厚生省(現:厚生労働省)が口腔外科の舌小帯形成術(伸展術)を保険診療に導入されました。

 

ところが、小児科医は産婆さんが生まれたばかりの赤ちゃんの短い舌小帯をチョンと切る方法しか知らず、自分たちは一切行わず、迷信だとか悪習としか思わなかったのです。最初から舌小帯を切ることに否定的だったわけです。それでも当時一部の小児科医や耳鼻咽喉科医は、電気メス切開(後のレーザー切開)やハサミでチョンと切りっぱなしで行ったのです。舌を伸ばさないで切るので傷口は小さくダイヤモンド型に広がりますが、縫合しないので傷口は粘膜だった舌小帯が瘢痕と癒着で結合組織に置き換わり、固く動かなくなります。それで、学会はハサミで舌小帯を切りっぱなしにする方法を禁止しました。

この事で、学会には「舌小帯を切る」イコール「治らない」という「認知バイアス」が働いてしまったのです。

更に学会は、1994年のノルウェーの乳幼児突然死症候群の国際学会で、舌癒着症のグループが「日本で乳幼児突然死症候群が少ないのは舌癒着症の手術をして治しているから。」と発表されて、学会は慌てて、2001年に「舌小帯短縮症に対する手術的治療に関する現状調査とその結果」という会員200人のアンケート結果でこのような論文を発表しました。これも学会の先生による「認知バイアス」で、舌癒着症と舌小帯短縮症を混同してしまったことです。

また、学会の論文が日本中の小児科医の「負のインフルエンサー」になっています。そのために舌小帯短縮症の赤ちゃんが来院すると、「哺乳障害は舌小帯短縮症が原因では無い。3歳までに『さ・ら』が言えなかったら、その時に専門医に切って貰えばいい。それまで様子を見ましょう。」と言って何もしないのです。自分の医院に舌小帯短縮症で哺乳障害になっている赤ちゃんが来院しても前述の説明して何もしないで追い返すことに疑問を持った小児科医が一人でもいたら、この「認知バイアス」は解消できたはずですが、誰もいませんでした。

また、舌小帯短縮症には、「フィルターバブル」と言って、Google、Facebook、Twitter、Instagramなどは、過去のクリック履歴や検索履歴などの情報からユーザーが見たい情報を自動的に判断して、検索結果やフィードに表示をしてくれます。これをパーソナライズと言い、ユーザーが知りたい情報を便利にするために行われています。しかしながら上位表示されている医療機関は厚生労働省で認められている舌小帯短縮症治療の「舌小帯形成術」ではなく、2つの病院の非常勤の小児科医のハサミで切りっぱなしの治療です。この方法は学会で35年前に禁止された方法ですが、学会を辞められたのか再開されました。ホームページには麻酔も縫合もしないため止血がしにくく、癒着した場合は指で剥がすとも書かれています。はっきり言って医療ではありません。それでも総合病院というだけで上位表示されます。するとユーザーは自分が求めている情報を探そうとしても難しくなります。つまり、フィルターをかけられているのです。上位表示されたものが必ずしも正しいとは限らないのです。

だから、「舌小帯短縮症の最新ガイドライン2021年」と検索しても、大学の論文が上位です。この内容も「認知バイアス」になっていて、哺乳障害の原因は舌小帯短縮症では無いとしているが、それでは原因は何かとも言及していない。これは小児科医の舌小帯短縮症の赤ちゃんの診療を断る一節と同じです。お母さんの母乳の出が良く、シャワーのように出ていれば舌小帯短縮症でも体重増加はあります。また舌小帯短縮症手術は3歳以降で判断して手術すれば構音障害が治るとされているが、なぜ3歳まで待たなければならないのかこれも学会の論文の「認知バイアス」です。この大学も舌小帯短縮症を否定しているのでこういう論文になります。3歳になれば舌小帯は角化して硬くなり始め、乳歯が全て生えているため局所麻酔後に舌を噛む口傷になるし、口を開けないし、下手をすると術者の指を噛みます。イギリスでは、生後6か月以降の舌小帯短縮症の手術は行いません。それまでに哺乳で舌の筋トレができていないと手遅れだと考えているからです。

これも舌小帯短縮症の赤ちゃんでもお母さんの母乳の出が良いと哺乳障害にならない事実を実際に治療していないので分かっていません。

つまり、厚生労働省が舌小帯短縮症の治療に折角「舌小帯形成術」を保険診療で認めたのに、自分たちの勝手な思い込みで手術もしていないのに禁止にしてしまいました。

そのためにもっと酷いのは、舌小帯短縮症の手術は「舌小帯形成術(ぜつしょうたいけいせいじゅつ)」だけで、これを知らない歯科医や小児科医や耳鼻咽喉科医は、安易にレーザー切開やハサミでチョンと切りっぱなしや余計に悪化させてしまいました。これらを「舌小帯形成術」として不正請求をしています。

2018年から厚生労働省は歯科にだけ口腔機能発達不全症(こうくうきのうはったつふぜんしょう)と言う病名が歯科だけ導入されました。これは食べる機能・話す機能・その他の機能が発達していない子供さんたちが増えているため、機能の獲得のために早い時期に修正することが重要と言う考えのもとに取り入れらました。その中に、舌小帯の異常による咀嚼障害がある場合は舌小帯切除(伸展)術を行うとあります。これは近年、舌小帯短縮症による摂食障害や発音障害などが増加傾向にあるのに医科の小児科では積極的に治療を行わずに放置していたために、歯科だけに保険診療に導入されたようです。

では、この様な「認知バイアス」を回避する方法は、テレビや本や健康雑誌などに載せることですが、残念ながら舌小帯短縮症では取り上げて貰えません。皆さんの住んでいる都道府県で、舌小帯短縮症で探してもらえば見つかります。

舌小帯形成術

 

舌小帯形成術で治った舌小帯短縮症

舌小帯形成術は、口腔外科の開発した画期的な手術で、局所麻酔して舌先に糸を通して上に引っ張り、伸びた舌小帯を真ん中で切るとダイヤモンド型に広がり、更に上下左右に伸びた。

それを縫合すれば、舌が伸びた状態になり、舌小帯短縮症が治るという術式です。

それなのに、当時の小児科医や耳鼻咽喉科医や歯科医は舌小帯形成術の術式を知らなかったし、できませんでした。

そこで産婆さんのハサミでチョンと切れば良いという安易な考えが根強く残っていて、小児科医や歯科医や耳鼻咽喉科医は産婆さんと同じように無麻酔でハサミでチョンと切りっぱなしや、電気メス切開(後にレーザー切開)と言うように縫合しないで開放創にしました。

その結果、傷口は大きく開いたままのために瘢痕治癒と癒着が起こり、余計に舌小帯は固く動かなくなりました。

更に、舌癒着症(舌小帯・上唇小帯とその下の筋肉を同時レーザー切開)という架空の病気のグループと学会が1994年ノルウェーの「乳幼児突然死症候」の国際学会で揉めて、2001年に舌癒着症と舌小帯短縮症を同じものと勘違いして、全て禁止にしたことが舌小帯短縮症が皆さんに知られていない原因です。

みなさんもこれから手術を受ける医療機関が、舌小帯形成術なのか確認してから手術されることお勧めします。

舌小帯短縮症手術は日本だけ行われていません(鎖国)

海外では、殆どの国が生まれたばかりの赤ちゃんの短い舌小帯を切ります。

但し、後で説明しますが、舌小帯を切るにも切る部位と深さが問題になります。

舌小帯はひもではなく、舌先だけ舌に付いているカーテンみたいな構造

この写真は、舌を上に引っ張った状態で、舌小帯の真ん中を切開したものです。傷口はダイヤモンド型より、寧ろ二等辺三角形に広がります。すぐ下にオトガイ舌筋が露出しています。舌下小丘まで傷口が広がっています。舌小帯を切開した上部に舌小帯が舌としっかいくっついているのが分かります。

つまり、舌小帯の真ん中を切開しすると、その下は舌とくっついておらず、離れているということです。

だからこの開いた傷口を縫合すると、オトガイ舌筋と癒着が起こります。

新・舌小帯形成術

これは舌を糸で引っ張り、舌先に切れ込みを入れて、再度引っ張った状態です。見て分かるように傷口は広がりません。これは舌小帯が舌とくっついている部位を浅く切った後にもう一度引っ張ったので、完全に下まで切れなかったのです。こうすることによってオトガイ舌筋との癒着は防げます。

舌小帯の構造

上は大人の舌小帯で固い結合組織になっている。下は赤ちゃんの舌小帯で粘膜で重層扁平上皮で柔らかい。

舌小帯はひもでなく、舌先の上部にだけ付いていて、舌の根元まで黄色で示したように舌と離れています。

切開の位置も舌小帯真ん中では傷口が広がりますが、舌先だと広がりません。

舌小帯は表面だけ裂ける

これは舌小帯短縮症の手術前に舌トレーナーで舌を引っ張るトレーニングして舌小帯の表面が裂けたものです。実は、この引っ張って裂ける方法が舌小帯短縮症の一番の治療法です。深く切るとその下のオトガイ舌筋が出て、傷口はダイヤモンド型に大きく広がってしまう。

これは私が小学校3年生の時に自宅で舌が何かくっついている感じがして、指で摘まんだところ「ブチッ」と言う音と共に痛みとちょっと出血しました。今にして思えば、自分で舌を引っ張って舌小帯短縮症を治したのかもしれません。

それ以外に30年間舌小帯形成術をやってきて、手術前準備の舌先に糸を通して上に引っ張った瞬間、何度も「ブチッ」と音と共に舌小帯が一部表面だけ舌小帯の真ん中が裂けていました。これだけでもよかったのですが、舌先に舌小帯が残っていると、ハート舌やスプリット・タンが治らないので、舌先の舌小帯にハサミで切れ込みをだけ入れて、糸を引っ張るとそこだけ裂けてくれました。

この方法を新・舌小帯形成術としました。

舌小帯短縮症には術前術後の舌を引っ張るトレーニングが必要

舌小帯短縮症には術前術後の舌を引っ張るトレーニングが必要である。なぜなら、糸で引っ張った状態で手術しているので、術後元の長さに戻ります。それを防止するのです。MFTでは効果はあまりありません。

舌小帯短縮症の手術は生後3か月で体重6,000gがベスト

スキャモンの成長曲線です。生後半年以内が、リンパ、神経、一般(筋肉など)の成長が著しい。その時に舌小帯が短くて哺乳できなければリンパ、神経、一般の成長はほとんど無い。そのためにも早期発見で手術することが望ましい。

それに生後6か月まで喉の奥の喉頭蓋は直立のまま動いていません。これは離乳食が始まる生後6か月に嚥下運動が始まります。それまでに哺乳によって舌の筋肉が鍛えられて嚥下することができるようになるのです。当然発音もトレーニングされています。小児科学会の言うように、3歳まで待っていれば舌小帯は月齢と共にどんどん固くなっていきますので、そこで手術しても構音障害は中々治らない。

生後6か月以降の舌小帯短縮症の手術のリスク

リガフェーデ病

生後6か月過ぎると下顎乳前歯が生えてくる。この乳前歯の切端がギザギザのために舌の裏の舌小帯を傷つけて口内炎がずっと続く、これをリガフェーデ病と言う。治療は切端のギザギザを丸く削ってあげる。また、舌小帯形成術後も縫合した部位が当たるためにリガフェーデ病になる。

ブランディンヌーン嚢胞

舌小帯形成術を行った後に、舌の裏の唾液腺の導管が切れてそこから唾液が漏れて嚢胞になったもので、摘出手術すればその部位が傷つき、また粘液嚢胞を作りエンドレスになる。治療法は食事を薄味にすれば唾液が出なくなれば凹みます。

咬傷(こうしょう)

これは生後6か月以降で、乳歯が生えてきた状態で舌小帯短縮症手術を受けると舌に局所麻酔してあるので手術後舌が痺れています。それを面白がって噛んでいると麻酔が切れると傷になり、翌日口内炎のようになり、痛みで何も食べれません。特に乳幼児はリスクが大きいです。

だから舌小帯短縮症手術は生後3か月が適応月齢です。

まずは手術方法を聞いて、レーザー切開や舌癒着症やハサミで切りっぱなしの場合は断ること!

舌小帯短縮症は舌小帯形成術しか治りません。レーザー切開や舌癒着症やハサミできりっぱなしでは傷口は瘢痕と癒着で固くなって動かなくなります。それにこれらの方法は厚生労働省でみとめられていません。一度瘢痕と癒着した舌小帯は固くなっているため再手術できません。

 

だから、手術する前に必ず「舌小帯形成術ですか?」と聞いて、レーザーや舌癒着症やハサミで切りっぱなしは必ず失敗するので絶対止めること。

 

 

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