舌小帯は切ってはいけない理由

舌小帯短縮症

舌小帯短縮症は切開でなく、舌を舌トレーナーで引っ張って切る!

舌小帯を引っ張ると舌小帯は元々脆い組織なので表面だけ切れる。傷口が浅いため出血も少なく、裂けて切れるので傷口が広がらない。

1.舌小帯切離移動術(保険診療)

舌小帯短縮症の治療は口腔外科の教科書では、「舌小帯切離移動術」がある。

これが保険診療の「舌小帯形成術」のことです。

まず舌を引っ張った状態で、舌小帯の真ん中をハサミで一文字に切ります

すると傷口はダイヤモンド型に広がり、その下は舌の筋肉のオトガイ舌筋が露出します。

広がった傷口を縫合します。

これで綺麗に治る場合もありますが、ダイヤモンド型の傷口の一番広がった部分の縫合はきつく吊れが残ってしまい固くなることがありました。

再手術することもあります。

2.井出式舌小帯短縮症手術(保険診療)

井出式舌小帯短縮症手術です。

そこで5年前から始めた方法で、舌を引っ張った状態で舌先の舌小帯を曲のハサミで表層だけ切り取ると引っ張ったことによって舌小帯が裂けます。

それで舌先と裂けた舌小帯を縫合します。

これによって傷口は小さく舌小帯は残ります。

舌小帯切離移動術だと舌小帯はありませんがしっかり舌小帯は残るので、術後は舌トレーナーで舌を引っ張るトレーニングをします。

術後にトレーニングをしないと手術前と同じで舌を殆ど動かさないのでその状態でくっついて変化が無い。

手術で舌を引っ張っているのは舌が伸びた状態を想定してのことです。

これで舌を引っ張らずに手術すると舌は全然伸びない。

3.レーザー切開

歯科医や耳鼻咽喉科医が舌小帯の真ん中をレーザー切開すると傷口がダイヤモンド型に広がるが、切った舌小帯は焼けて固くなる。

 

それは、舌小帯はアキレス腱と同じで舌と言う筋肉の塊を動かす腱です。

舌小帯は根元は下顎の口腔底から上に伸びて、舌先で舌に付いているのです。

つまり舌先の舌に付いている舌小帯を切らなければ伸びないのです。

舌小帯の真ん中では舌小帯は伸びないのです。

すると残りの舌小帯の残骸、粘膜、神経、血管、その下の舌の筋肉オトガイ舌筋の筋膜や筋繊維がくっついて白い結合組織を作ります。

これが「癒着」です。

つまり「切開」する部位が間違っているのです。

舌癒着症も同じですが、舌小帯を切開した後にその下のオトガイ舌筋を3層レーザーで切開してしまうので、「癒着」は更にひどくなる。

なぜなら今度は舌小帯の残骸とオトガイ舌筋の筋繊維や筋膜がぐちゃぐちゃになってしまうためです。

舌癒着症は舌癒着症の手術とセットで口腔前庭拡大術?という鼻の下の筋肉をレーザーで切開して鼻の穴を大きくする手術もセットで行われています。

必要無い手術です。

本来、小児科学会は舌小帯手術に関しては否定的で、どこの小児科にかかっても手術はしてもらえません。

しかし、ある小児科医の先生で無麻酔で舌小帯切開と上唇小帯短縮症も同時切開をしています。

局所麻酔して効いていれば血管を収縮して出血が少ないのですが、圧迫止血だけしているようです。

当然、止血時間もかかり、縫合もしないので「癒着」します。

それに舌小帯の真ん中を切開しているので、余計に舌が動かなくなります。

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