舌小帯短縮症切るのか切らないのかのメリット・デメリット

世界の舌小帯短縮症手術

オランダ、アメリカ、ドイツ、イギリス、中国、メキシコ、サウジアラビアでは生まれてすぐの赤ちゃんの舌小帯が短ければ生後1週間以内に切除を勧める。

つまり、舌小帯短縮症は生まれてすぐに手術しなければならない手術です。

昔の日本では、産婆さんは生まれたばかりの赤ちゃんの舌小帯が短いと「おっぱいの吸い付きが悪い」と言って、舌小帯をハサミでチョキンと切っていたのです。

現在の日本は、舌小帯短縮症手術は小児科医が否定しているため行われません。

そのため、みなさんは舌小帯短縮症のことを殆どの方が知らないし、舌小帯短縮症の手術をしたことのない医師や歯科医師が間違った情報を流し、終いには手術を受けた体験者や受けなかった体験者の話まで飛び出して、本当の舌小帯短縮症が何なのか誰も分からなくなってしまっています。

このホームページで舌小帯短縮症のことを少しでもいいですから分かってください。

舌小帯短縮症

   

舌小帯(ぜつしょうたい)は舌の根元から舌先に伸びる‟ひだ”で、筋肉の塊の舌を自由自在に動かし、「食べる」「飲む」「話す」などサポートする役目を担っています。

生まれたばかりの赤ちゃんの舌小帯は薄い膜状で水掻きの様に透明な粘膜ですが、年齢と共に固くなって弾力性が無くなり固い結合組織に置き換わります。

左の写真は生後4か月の赤ちゃんの舌小帯ですが、舌を上に挙げるとまだ薄い膜状です。

右の写真は舌を前に出した状態ですが、舌小帯に引っ張られて舌先が割れて「ハート舌・スプリットタン」になっています。

既に舌小帯が固くなって弾力性が無くなってきているために「ハート舌・スプリットタン」は手術しても先割れは治りません。

つまりこの時期の手術はもう遅いのです。

生まれたばかりの赤ちゃんの舌小帯は薄い膜状の粘膜だから切っても出血もしないし、痛みもないし治りが早かったのです。

そのおかげで舌小帯を切ってすぐに正常哺乳ができ、1日30g体重が増え、これから始まる「食べる」「飲む」「話す」舌の準備を生後6か月の間に準備万端にしておくのです。

舌小帯短縮症の手術時期は「生まれてすぐ!」です。

舌小帯短縮症と哺乳障害

 

哺乳は持って生まれた本能で、乳房を上唇と下唇で咥えて、口の中を真空状態にし、乳首を引っ張り込んで上顎の口蓋の吸啜窩に固定します。

そして舌が上下に激しく動いて母乳を搾り出します。

舌小帯が短いと舌が乳首を固定して搾り出すことができないために‟哺乳障害”になります。

赤ちゃんの成長は著しくて、生後1か月~3か月で体重が1日30~25g増加します。

これは哺乳がちゃんとできた場合で、舌小帯が短い哺乳障害では1日20gも増加できません。

搾り出した母乳は喉の奥に流れて行き、喉頭蓋(こうとうがい)の脇を通って食道に流れ込みます。

喉頭蓋は喉の奥の食道と気管の切り替えポイントです。

赤ちゃんは母乳を吸ったり、飲んでいるわけではありません。

舌は母乳を搾り出すだけで食道に流し込んでいるだけです。

更に、赤ちゃんは鼻で呼吸しながら哺乳しています。

これは喉の奥の切り替えポイントの喉頭蓋(こうとうがい)が哺乳している期間は動きません。

生後6か月を過ぎて、下顎乳前歯が生えてくると、喉頭蓋は動きだし、喉頭蓋は呼吸している時は食道は閉じていて、食べる時は気道を閉じて食道が開きます。

日本では、舌小帯短縮症の手術は生まれてすぐにはできません。

それで、医療法人社団 井出歯科医院では、生後2か月、体重6,000gの赤ちゃんに舌小帯短縮症の手術を施します。(これがベストです!)

舌小帯短縮症と摂食障害・嚥下障害

 

正常(舌位)

低位舌(ていいぜつ) 

 

舌小帯が正常で哺乳に問題がなければ、舌は6か月間のトレーニングが終わり、「食べる」「飲む」「話す」ことができる舌の筋肉が発達することができます。

舌いつも上顎口蓋にくっついた状態で、これを「舌位(ぜつい)」と言います。

しかし、舌小帯短縮症のままだと、運動制限がかかって舌の筋肉の発達は望めないため舌の発達不全になります。

だから、海外では生後6か月まで哺乳による舌のトレーニングが欠かせないので、生まれてすぐ舌小帯短縮症手術を行うのです。

日本の小児科医は3歳までに「さ」が言えなかったらその時に舌小帯を切るとしていますが、それからは舌の発育は望めません。

これが「低位舌(ていいぜつ)」と言って、下顎の歯の内側に舌が落ちている状態になります。

低位舌だと舌が上に挙がらないため「摂食障害(せっしょくしょうがい)」食べ物を飲み込むことができない、「嚥下障害(えんげしょうがい)」飲み込むことができない

どちらも舌が上顎の口蓋に付いて、鼻から来る空気を遮断できないと飲み込むことができない。

更に、それに付随する「喉頭蓋(こうとうがい)」の食道と気道の切り替えが上手くいきません。

だから、生後6か月の間の哺乳のトレーニングが正常にできるように新生児での「舌小帯短縮症切除手術」が必要なんです。

この6か月間の哺乳トレーニングで驚くべき発育が起こり、一生が決まります。

よく赤ちゃんのご両親から「切った方がいいでしょうか?」と聞かれますが、この事実を知ったらみなさん1日でも早く短い舌小帯を切ることをお勧めします。

口腔機能発達不全症と構音障害

新生児の時に舌小帯短縮症の手術をしなかったために低位舌になってしまい、そのために構音障害・口腔機能発達障害になってしまう。

更に、せっかく1か月検診で「舌小帯短縮症」と診断されてたり、哺乳障害で小児科にかかると、「哺乳障害は様々な要因があり、舌小帯短縮症は原因では無い。3歳までに『さ』が言えなかったらその時に切ればいい。それまで様子を見ましょう。」と言われて何もしてもらえない。

この小児科医の言葉をまともに信じてしまったのが構音障害・口腔機能発達不全症である。

医原病である。

なぜなら、口腔機能発達不全症は「3歳で『さ』が上手く発音できない。」病気です。

構音障害は、「か・さ・た・ら」が上手く発音できない。

例えば、「おかあさん」が「おたあたん」と発音する。

これは舌小帯短縮症のために舌が低位舌になっているために、口蓋に舌が付けないために発音できない事です。

舌がいつも下顎前歯裏側にピタッと付いているために発音できないのです。

口腔機能発達不全症も低位舌になっているために舌が自由に動かない舌の機能不全です。

但し、3歳舌小帯短縮症の治療をしなかったために、発音に‟癖”が付いているため舌小帯を切ったからと言ってすぐ発音できる訳ではないのです。

手術後にトレーニングが必要です。

もし、これから舌小帯短縮症で小児科にかかる時は、「3歳までまで待ったら、口腔機能発達不全症になってしまう。」と小児科医に詰め寄ってください。

舌小帯短縮症の診断

本来は生まれてすぐに舌小帯短縮症の手術をした方が良いのですが、日本では新米ママさん、医師、歯科医師は「舌小帯短縮症」のことを殆ど知らないので、手術時期が手遅れになります。

ベテラン助産師は知っている方が中にはいますが、舌小帯短縮症の知識と手術の両方を兼ね備えている医療機関が殆どありません。

舌小帯短縮症だと哺乳障害になり、眠りも浅く、すぐ起きて泣く。

お母さんも赤ちゃんが上手におっぱいを飲めないので乳腺炎になります。

そこで助産師が舌小帯短縮症かもしれないとアドバイスをくれます。

偶に、お母さんの母乳の出が良すぎて舌小帯短縮症でも哺乳障害にならない場合もあります。

その他に、1か月検診で指摘してもらえる場合もあります。

後は、おばあちゃんからお母さんも舌小帯が短くて切ったという情報があれば気が付きつきます。

舌小帯短縮症は遺伝が多いですが、稀に家族で誰もいない場合もあります。

舌小帯短縮症の分類もありますが、分類によって舌小帯を切る切らないを決めるものではありません。短ければ手術です。

そして、手術の後に必ずトレーニングが必要です。

舌小帯短縮症が軽度ならトレーニングで改善することはありません。

舌小帯短縮症手術

 

 

 

 

 

従来の術式

新しい舌小帯を裂く術式

舌小帯短縮症の手術は口腔外科の教科書に術式が載っていますが、それでは舌小帯が余計に太く、癒着して固くなります。

なぜなら、舌小帯は生まれてすぐの時は薄い膜状ですが、どんどん角化して舌を動かす「舌の腱」になるからです。

巨大な筋肉の塊を動かすわけですから。(足の筋肉を動かすアキレス腱と同じ)

従来の手術だと舌小帯の真ん中に切開を入れると、傷口はダイヤモンド型に広がる。

これだと舌小帯の断裂が起き、縫合すれば舌の粘膜、舌小帯の結合組織、舌の筋肉で癒着が起こる。

レーザーは縫合しないので傷口がダイヤモンド型に広がったまま治るため、余計癒着が起こる。

医療法人社団 井出歯科医院では傷口を縫合していたが、癒着が少し起きた場合はトレーニング器具で舌を引っ張って癒着防止してきた。

そこで、院長の井出が小学校3年の時に自宅のコタツでテレビを見ながら、舌が引っかかっている感じがしたため、両手の親指と人差し指で舌を引っ張ったところ、「ブチッ」という音と共に舌小帯が切れたのです。

これがヒントになって、以前から舌を摘まんで持ち上げた時に、やはり「ブチッ」と舌小帯が裂けていたことがあったことを思い出し、一昨年から舌を糸で引っ張った状態で、舌小帯に切れ込みを入れて裂く術式に変更したのです。

すると、今までの術後の出血や縫合によるガマ腫の危険性が無くなったのです。

予後も良好で術後普通に飲んだり食べたりできるようになったのです。

舌のトレーニング器具

1.赤ちゃんの舌小帯短縮症手術後のトレーニング器具:ライパー

2.小児の舌小帯短縮症手術後のトレーニング器具:舌トレーナー

3.大人の舌小帯短縮症トレーニング器具:アヴェオTSD

4.大人の舌小帯短縮手術後トレーニング器具:サイレントトリートメント

5.大人の舌小帯短縮症手術後トレーニング器具:エクストラロール

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