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舌小帯短縮症と舌癒着症は別物で、舌癒着症なんて存在しない病気である!

2018/01/18 未分類
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舌癒着症(そんな病気はない!)

舌小帯短縮症と舌癒着症は全くの別物!騙されてはいけない!

舌小帯短縮症は舌小帯が短い形態異常の病気で、厚生労働省で保険診療として認められているものです。

一方、舌癒着症は先天性舌癒着・喉頭蓋・喉頭偏位症の略だそうで、舌小帯とは関係なく、呼吸の問題だそうです。(実際には存在しない病気で、1人の耳鼻咽喉科医が勝手に作った架空の病名が舌癒着症。)

最初、舌癒着症は舌小帯短縮症だった!

2006年日刊ゲンダイ 9月20日
「舌小帯を切除したら、塾生徒が有名小にバンバン合格」
某お受験塾は生徒に舌小帯切除(舌癒着症)手術を勧め、青山学院や慶応など有名私大付属小学校にバンバン合格させるなど、目を見張る進学実績を上げているという。
本当にそんなことがあるのか? これまでに200例以上の舌小帯切除術実績を誇る桑島耳鼻咽喉科医院(東京・高田馬場)の山西敏郎医師が言う。「舌小帯は舌と下あごをつないでいる筋です。舌小帯切除術による効果は、アトピーやチアノーゼ、哺乳障害が劇的に改善するなどいくつもありますが、大注目はコミュニケーション能力がアップすること。人見知りが激しく表情の硬かった子がニッコリと笑い、目を合わせて受け答えできるようになるのです。お受験は、筆記試験のほか、会話力も非常に重視されるそうなので、生徒に手術を勧めて成果を上げる塾があっても、不思議ではありません」
舌小帯切除手術は低年齢ほど効果が強く出るというが、実は、大人にも見逃せない効果がいっぱいあるのだ。

舌癒着症とは

舌癒着症とは先天性舌癒着・喉頭蓋・喉頭偏位症の略だそうです。

これは舌が下顎骨に上前方に癒着しているため喉頭蓋(呼吸と嚥下の切り替えポイント)とその奥の喉頭が前に引っ張られた状態にいるそうです。

そのため呼吸がし難いらしいです。

だから舌小帯短縮症は舌先が下顎前歯の裏側歯肉とくっついているために殆どの方が「癒着」していると勘違いし、舌小帯短縮症と舌癒着症は同じと思っています。(現にウィキペディアにも同じとされている。)

日本人の94%が舌癒着症にかかっている持論を展開しているようだが、前述の耳鼻咽喉科にかかっている全ての患者さんが舌癒着症の手術を受けていません。

耳鼻咽喉科にかかっている患者さんは、アレルギーや鼻炎でかかっているそうで、助産師や母乳で育てる会のようなところから紹介されて、電話予約で「舌癒着症」と受付に告げると、予約した人は舌癒着症と診断され、後日舌癒着症の説明会と初診の日を指定されます。

説明会に参加した人はベイビィが優先で、手術に予約が決まる。

残念ながら、一般の方や医師や歯科医師は舌小帯短縮症と舌癒着症は同じものと勘違いしていることが多いです。

舌癒着症の問題点

1.舌癒着症と言う名前がおかしい

舌はオトガイ舌筋(ぜっきん)でできており、下顎骨のオトガイ棘(きょく)から始まり、舌骨(ぜっこつ)、舌背(ぜっぱい・舌の上の部分)で終わる。

舌癒着症は舌小帯短縮症とは関係ないとし、舌の前方にくっついていると言うことらしいです。

そもそも癒着と言うのは本来くっついていない組織が炎症や手術でくっつくことを言います。

するとオトガイ舌筋と下顎骨の癒着している部位を剥離(はくり)手術するしかないのです。(実際は舌の裏の中央部にレーザーで3回切除される)

というか、実際は舌小帯短縮症の重度の状態を舌癒着症と皆さんを騙している。

2.舌癒着症の分類はなぜか舌小帯の分類である?

舌癒着症は舌小帯と関係ないとHPに載っていますが、分類はなんと舌小帯による“視診”なのである。

①舌小帯の付着状態の分類

膜3度:舌小帯が下顎歯肉内縁から始まっている

膜2度:舌下小丘から始まって舌先端部に付着しているもの

膜1度:舌下小丘から始まって舌尖の2分の1以下で終わっているもの

膜0度:舌小帯が無い、もしくは痕跡のみ

②舌底部(舌の自由部が始まる位置)の分類

底3度:舌が舌下襞から始まっているもの

底2度:舌が舌下襞から5mm以上離れているもの

底1度:舌が舌下襞から十分(8mm~10mm以上)に離れているもの

TT:舌小帯短縮症(Tongue-Tie)

舌癒着症の分類

(0,3) (3,3) (0,2) (3,2) (1,2) (0,1) (3,3)TT (3,2)TT

舌癒着症は舌小帯と関係ないと言っているのに、もろに舌小帯の分類である。

素人でも分かりますが、舌癒着、喉頭蓋、喉頭偏位なんて舌小帯で鑑別診断なんてできません。

舌癒着症ではこの分類を患者さんに隠していて、(0.3) (3,3)…と患者さんに告げて説明しないので、患者さんは何のことか分からないのである。

舌癒着・喉頭蓋・喉頭の偏位は軟組織なので、レントゲンにも写らず、MRI撮影のみで判読可能です。

だから、初診で舌小帯を診て「舌癒着がひどい」と舌癒着症の医師は患者に話します。

これで舌癒着症がインチキだと簡単に分かります。

もし、舌癒着症の病院にかかった場合には、MRI撮影をしてもらい、どれだけ舌、喉頭蓋、喉頭が前方に移動しているのか客観的な数値で教えてもらいましょう。

注)レントゲンでは判読できません。

3.舌癒着症の確定診断方法

①問診票

問診内容は、赤ちゃんと大人では異なりますが、赤ちゃんなら「夜泣き、体が硬い、大理石模様皮膚、など」の赤ちゃんなら普通にある症状を列記されているため、必ずどれかチェックしてしまいます。

大人は、「いびきや睡眠時無呼吸症、などの不定愁訴」が列記されているのでこれで舌癒着症になります。

つまり、舌癒着症の診察の日に予約して来た人全員、既に舌癒着症にされるのです。

なぜなら、日本人の94%が舌癒着症なんだそうですから。

問診には舌癒着症の症状とされる内容だけしかなく、当てはまらなくても舌癒着症なんです。

②ファイバースコープ

舌癒着症はファイバースコープで舌癒着・喉頭蓋・喉頭偏位を確認しているようです。

舌・喉頭蓋・喉頭が上前方に偏位していれば、ファイバースコープでは喉頭蓋が前方に行ってしまってフレームアウトして見えないはずですが、術前の映像は喉頭蓋が気道を塞いでいる状態のようです。(常に喉頭蓋は動いているので確認は不可能)

つまり嚥下している状態なので。

術後、元にに戻ったとされるのであれば、今度は喉頭蓋が後ろにフレームアウトして見えないはずが、映像は喉頭蓋が立っていて、声帯が見えています。

これは呼吸の状態です。

つまり、舌癒着症の手術をしても舌・喉頭蓋・喉頭は1mmも移動していないのです。

ファイバースコープで上から診ても喉頭が移動していないことは明白です。

そんな画像を見せられても、患者は全然分かりません。

だって耳鼻咽喉科医なら常時診ていますが、素人は何がどうなっているのかも分かりません。

この時点で、喉頭蓋が何mm、角度は何度偏位していると患者に説明が必要である。

②手術

ドラマ:ブラックペアンで僧房弁に人工弁を装着する「スナイプ」(実際には無い器具)手術でもレントゲン動画で位置を確認して装着している。

また、心臓のカテーテル手術でもレントゲン動画で確認しながら、閉塞している環動脈に造影剤で閉塞部位を確認して手術する。

つまり、舌癒着症の手術もレントゲン動画を使用しながら、オトガイ舌筋が癒着している下顎骨のオトガイ棘部の筋肉を剥離切開し、舌・喉頭蓋・喉頭が正常な位置に誘導しながら行う必要がある。

しかし、オトガイ舌筋中央部をレントゲン動画で確認しないまま、3層切って、「呼吸が楽になったでしょう?」と患者に聞いて終わりなのである。

いずれも下顎骨と舌が癒着しているとされる部位は切っていません。

逆に、オトガイ舌筋を切りっぱなしにするために、周りの組織とオトガイ舌筋の筋肉の断面が周りの組織と本当に“癒着”してしまいます。

舌癒着症の手術をして本当の舌癒着に執刀した医師がしてしまうのです。

傷口をスプーンで押したりして瘡蓋にしないように執刀医が注意するようです。

舌癒着症はオトガイ舌筋を全て3層切るのみで正常な位置に戻ったか確認せず、翌日再度ファイバースコープで確認しますが、全然治っていないのである。

そもそも元の舌・喉頭蓋。喉頭の位置をどのように割り出しているのでしょう?

オトガイ舌筋は舌が自由に動くように“格子構造”になっていて、そこを3層切っても何の効果もありません。

わざわざ健康なオトガイ舌筋を切る理由がないのです。

儀式じゃああるまいし、医者がすることではありません。

4.呼吸の問題にされる酸素飽和度検査。

睡眠時無呼吸症の簡易検査に用いられるパルスオキシメーターを使用するようです。

これは指に赤い光の出ているクリップを挟み、赤血球のヘモグロビンが酸素と結びついていれば赤い光を通しません。

逆に酸素と結びついていなければ、黒くなり、赤い光を通します。

この透過度で測定します。

正常は99%です。

当然大人はこの数値になりますが、赤ちゃんは泣いたりして呼吸が止まれば95%ぐらいになります。

患者さんは正常値を教えてもらわないので、騙されてしまいます。(100%でないから)

呼吸に問題があると診断されます。

5.舌癒着症とセット手術される口腔前庭拡大術。

呼吸に問題ありとされて、次に上唇小帯が原因とされ、口腔前庭拡大術をセットで勧められる。

これは看護師に、舌癒着症の手術だけでいいと先生に告げると、手術してもらえなくなるから気を付けるようにという注意を受ける。

必ずセットが基本。

上唇小帯切除手術名が口腔前庭拡大術ではありません。

この口腔前庭拡大術というのは、鼻の穴を大きくすれば酸素を多く取り込めて長生きできるという向井先生独自の持論のために、鼻を下に引っ張る鼻中隔下制筋という鼻の下の筋肉をレーザーでズタズタに切るもので、手術と呼べるものではありません。

この鼻の変形は腕のいい形成外科でしか治すことはできません。

もし、鼻の穴を大きくするのであれば、“ブリーズライト(鼻腔拡張テープ)で十分で、手術する必要は全くないのである。

一番の問題は舌癒着症と確定診断するレントゲン・CT・MRIが一切無いことである。

下手なイラストのみである。

そのイラストも赤ちゃんと大人の解剖図である。

舌癒着症の病院には行かないこと。

これが一番なのであるが、間違って行った方はその場で手術の予約は絶対にしないことである。

間違って行った方の家族からの相談や、鼻の変形などの相談が増えています。

家族の方からの相談はまるでカルト教団からの脱会の様になっている場合もあります。

一旦、家に帰ってこのHPを読むことお勧めする。

 

 

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ideshika

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    滑舌トレーニングCDの販売開始

  • 鳥取県の桶谷式本家母乳育児相談室より舌小帯短縮症の赤ちゃんをご紹介していただいています

  • 舌小帯短縮症の中等度が反対咬合(受け口)になる

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